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プロフィール

Hide-αche

Author:Hide-αche
イラストを描いたり詩を作ったりして
空想の具現を生き甲斐とするものです。

根っからの音楽好きで
音楽がなければ消滅しますたぶん。

あ、地味に名前変わりました(20071111)

尚当ページではリンクを張る行為を禁止しております。
どうか理解の程を宜しくお願いします。


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線香花火

薄暗い夜道を照らすのは、一片の小さな灯火。

ささやかな光源だったけど、闇を侵す輝きはそれだけだったから
線香花火の火花は私の目を惹くには充分な存在だった。


- 私は空と同じ思いで、この心に水をあげる -

醜いものを吸収しすぎて灰色にくすんだこの体でも
感情を動かす情報を配合すると、意図せず湧き出る液体がある。

濁りきった体から吐き出された水は、
果たして、澄んだ色を見せてくれるのだろうか。


このとき、植物というものは尊大なのだと気付かされる。

種類によっては泥水の中でさえ生息できるその生物は
つまり養分を吸い上げる過程で、
なにかしら汚染を浄化する作用をしているということになる。

どう濾過されているのかはよく知らない。
ただ、それが彼らの生命に活かされているということは明確である。

- 私は空と同じ思いで、この心に水をあげる -

空は星が瞬くこともなく、都会の明かりによって
むやみに照らされた、雲という腹部をさらすだけ。

雨を降らすのは、この人の手に塗り潰された灰色の塊だ。
地上に降りては排水溝に除かれるだけの涙を
しかし花はそれを取りこぼさず、美しく咲き誇るための糧とする。

ときに唸りを上げるほどの怒りも、その悲しみも
スベテ受け止めて、自然は咲くのだ。

- 私は空と同じ思いで、この心に水をあげる -

きっと、私自身はあらゆる知識と経験で蝕まれようと
流れた涙はこの心を癒すだろう。

そして何度も求めるだろう。

心も花も、物理的衝撃の前にはかくも儚く壊れやすい。
だから・・・何度も求めるだろう。

泣くという行為は・・・だから心を癒してくれるのだろう。


薄暗い夜道を照らすのは、一片の小さな灯火。

ささやかな光源だったけど、闇を侵す輝きはそれだけだったから
線香花火の火花は私の目を惹くには充分な存在だった。


その線香花火を見て笑う少女を見た。
心もとない炎に照らされた笑顔が、そこに咲いているのを見つけた。


おちる おちる おちた。
ねぇ もっとみたい


彼女は短命の光を何度も求める。
彼女は短命の光を何度も何度も求める。
彼女は短命の光を何度も何度も求め続けた。


私はその少女の笑顔をもっと見たいと思った。

私が無くしたと思しき無垢な笑顔に――


私の心は水を得た。



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